満たされた老後の生活 豊かで唯一、かけがえのない居住空間。

施設概要

エントランス・ロビー。「光のゾーン」の中心となる箇所であり、施設全体のテーマで「光」「水」「緑」の要素を含み有機的なイメージを持たせた。

■1階:フロントロビー/ラウンジ/クリニック/オフィス ■2階:理容・美容/エステ/ショップ
■3階:居室/レストラン/麻雀・カラオケ/ジャグジー/ストック・リネン室
■4-8階:居室/ストックリネン/サービス ■地階:スパ/機能訓練室/バックヤード

ご発注者様
ヒューマンライフケア株式会社
面積:約3,540坪

納品
企画デザイン、現場確認・打合せ

参考金額
¥2,700,000-/企画デザイン

Pattern

2人用居室ご夫婦での入居、単身での入居と居室のパターンを設ける。

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Spa

スパ施設。日本式の「温泉」をイメージする。

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老後を送る第二の家、上質な暮らしのデザイン。

地上9階、地下1階の大規模老人ホーム。前頁の産後ケアセンターのオーナー様からの紹介で頂いたお話でした。各フロア面積が1750㎡、「贅沢・豪奢・高級な」をキーワードとし入居者の方たちにとってステータスとなるような施設のご提案を行います。
老人ホームというとどこか暗いようなイメージがありますが、そんなイメージを払拭し、利用者様たちに潤いや有機的な空間を感じて頂く為「外」の要素として、豊かな精神の象徴「光」「水」「緑」の3つの要素を施設随所に取り入れました。建築部の中央には「光のゾーン」として採光を効率的に取り込むデザインとしました。また、Trafficに沿った「水のゾーン」や、「緑のゾーン」を用いることでパブリックエリアは「外」としての機能を意識し、閉塞感を持たせないよう曲線を用いた計画を行いました。

Image sketch

3要素の導入イメージスケッチ。光水緑の取入れ方を考えた。

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Curve

フロア平面柔らかな曲線を用い、通路に沿って水や緑を取り入れる。

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Exterior

現地外観写真。スケルトンの状態から内装のプレゼンテーションを行った。

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日本ブランドのご提案。 背景を読み解き、ストーリーを作る。

はじめにお話を頂いたのは、物件に対して「老人ホームをやりたい」という大枠的なご要望でした。
そんな中、中国の富裕層の方々にとってのステータスとは、求めているものは…私たちはストーリーのご提案をします。
現地の方のお話の中で「中国では浴槽に入る文化がない、入りたいと思うものがなかったので習慣にならなかった」という話がありました。一方で日本の温浴施設は今多くの中国の方が訪れている、そこで私たちはもう一つのテーマとして日本式の「温泉」をご提案しました。
ご提案する形に対しクライアント様にも同じ温度で一緒に熱を持って頂けるよう、「なぜ、なに」を考え同じ視点でご提案を行います。

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